猫の心理

黒猫ノアがやってきて4か月が過ぎました。

好奇心の強い子でビクビクすることなくいろんな場所にどんどん行ったり登ったり、こちらがハラハラすることもあるくらいです。

このノアには困った癖がありました。

それは噛むことです。

いつも・・というわけではないのですが、さっきまで気持ちよさそうに寝転んでいたかと思ったら急にこちらにきて私の腕や手に噛みついて足でケリケリしたりするのです。それがどんどん本気モードになってきて一時は手が傷だらけのこともありました。不思議なことにそこまで噛むは私だけなのです。子供に対しては舐めることはしても噛むことはしません。

どうしてなのか・・ずっとずっと不思議でした。

いろんな方に相談したりアドバイスをもらったりして、遊んでほしいのかと思い、そういう時は猫じゃらしで一緒に遊んだりして改善した!!と喜んでいたらまたすごい勢いで噛み始めたり、今度は反対に「やめて!」と言ってその場からスッと離れるようにすれば、改善しない上にどこか傷ついたような表情をするノアを置いて離れるため、私の胸が罪悪感で痛むので精神衛生上よくないと判断。どうしたものか・・と思いあぐねていました。

 

8月の終わりごろ、ある時ノアが私のところにやってきてテーブルの上で寝転んでくつろいだ様子で私の方をじ~っと見てきました。

私もノアをじ~っと見つめました。すると、なんだかわからない悲しみや心細い気持ちが沸き起こってきたのです。それはノアがまだ小さいころの感情の記憶でした。生後1か月で我が家にやってきたノアは、それまで母猫と兄弟猫と一緒に心から安心して暮らしていたのに、急に箱のようなものに入れられてここにやってきました。ここでは新しい家族がいて、とてもよくしてくれて、安心していられるけれど、時々その当時の心細い気持ちや、母猫を恋しく思う気持ちが湧き上がってきて、その湧き上がってくるジレンマを感情をどうにかしたくて、一番身近な存在の私に甘えて噛んでしまうのだ・・・ということも伝わってきました。

 

私はこれまで犬や猫、鳥と暮らしてきましたが、本当の意味で彼らとつながって心を通わしてきただろうか?とその時ハッとしたのです。

 

ノアが自分の手を噛むことに対して、痛いのもあって「これはいけないこと」「やめさせなくてはならないこと」だと決めつけて、やめさせる方法にばかり意識を向けて本当の本当のノアの心に寄り添うことをしなかった・・・

それがはっきりわかりました。

 

それから私とノアの関係は少しずつ変化していきました。

ノアが噛んでも大げさに反応せず、「ノアちゃんはいい子だね~」「そうかぁ、さみしかったんだよね~でも大丈夫だよ~」とこれまでと反対の態度をとって優しく見守るようにしました

猫のしつけの本では、噛むのは癖になると大変だから子猫のうちに直さなくてはいけない!ということが書かれています。

でも、もしこれが人間の子供だったら?悲しいとき、心細いとき、甘えたいとき、自分の方を向いてほしい時、ぐずったり、相手にねえねえと袖を引っ張ったり、肩を叩いてみたりするでしょう・・・

それと同じなのかもしれないですね・・あくまでも私の仮説ですが・・

 

ここ最近、ノアは噛んでも痛くない甘噛みで、途中からぺろぺろと舐めてくれるようになりました。すごくうれしくて思わず「わぁ~なめてくれるの?ありがとうありがとう~♪」と何度も何度も言ってしまい家族から変な人扱いされてしまいましたが(笑)なんだか本当にノアと深く分かり合えた気がしてうれしかったのです。

自分の思い込みはなかなか気づけないものです。

でもこうしてノアの一件も新たに自分の思い込みに気づかせてもらうことができました。

 

本当の動物たちは純粋で温かく優しい・・大好きです!