理想の自分 本当の自分

クライアントAさんはとても優秀な方です。大学も、職業も、ほほぉ~っと感嘆の声をあげてしまうほどで、見目麗しく収入も申し分なく、パッと見ている限りなんの問題もないように思えます。

しかし、いざ向かい合ってお話しいていると、どうしても座っている彼女にだぶって、高く険しい崖のような山を死にそうな形相でゼイゼイ言いながら登っている彼女の姿が見えてきました。その姿はお話を聞いて納得できました。 彼女は子供のころから自分はこうあるべき!とか自分はこうありたい!という理想の自分像を持っていました。清く正しく美しく、どんな難問もなんなくこなし、スポーツも完璧で、つまりなんでもできちゃうスーパーウーマンなのです。大学に入るころまではそれがすんなりできてしまっていたため、自分もそれが私だと信じていたそうです。それが就職してからうまくいかないことがポロポロ出てきました。 今までやったことのない分野を経験することになり、これまでも努力と根性でクリアしてきた彼女は、今回も努力と根性でクリアできると思っていましたがどうしたことかうまくいきません。 それどころか、他の人たちよりもうまくできないことも出てきて大ショック!!こんな自分は自分じゃないという受け入れられない思いや、努力と根性で理想の自分になってきていたのになれなかったことから裏切られた思いでいっぱいになってしまったのです。これまでの自信はどこへやら・・自己嫌悪も出てきて何がどうなってしまったのか状況が理解できない様子でした。

理想の自分と実際の自分とのギャップに苦しむ・・・これって大なり小なり私たち経験していますね^^

私自身もこの声によるヒーリングワークをしたいと思ったとき、このギャップに苦しみました。人前で歌ったり声を出すことが苦手だった私は、ヴォイスヒーリングをする人たちは「きれいな声を持つ人がやるものだ」「歌がうまい人がなるものだ」と思い込んでいました。理想とするヴォイスヒーラーは、きれいな高音が出せる音大とか出ている人だという思い込みがあった私は、始めのころその自分の理想とそれに追いつけない自分の力量に打ちのめされて、恥ずかしさでいっぱいになりました。こんな私・・無理無理!!って決めつけていました。

ある日、私は日課である瞑想に入りました。しばらくすると、内側から声が聞こえてきました。

「理想の自分を作り上げてきたのは自分。。理想の高い壁を作ってしまったの自分。こうでなければという枠を作ってしまったのは自分。  だったら、その壁を壊すのも自分、枠をとっぱらうのも自分なんだよ。それができるのは誰でもない、作った本人なんだよ」

その内なる声を聴いた直後、ガチャン!ガチャン!とまるで固くガッチリした留め金がはずれる音がしてきました。それは私の中から聞こえていて、自分を小さく押さえていたものがようやくはずれたように感じました。どんどん身体が自由になっていく感覚があり、ゆるゆるになってきました。

「あなたの能力は、あなたゆるめばゆるむほど発動する。どんどんゆるませてリラックスしなさい。それが発動するカギだ」

それを聴いたとき、私は今まで真逆のことをやっていたんだなぁ…ということに気づくことができました。

そして、私がやろうとしていることは、クライアントさんのエネルギーを調整したり、動けない原因となっている封印を解除し、新しいエネルギーをアチューメントしたりするエネルギーワークであり、そのエネルギーを読み取り声に落とし込んで伝えることするヒーリングワークなのだということ・・・だから相手に「きれいな歌声ですね」とほめてもらう必要はなく、どんなに音がはずれようが、声がかすれようが、最終的にクライアントに届けたい光、エネルギーをしっかりアチューメントできて、クライアントの内側から光が広がって、感情もすっきり解放されて自分の軸を取り戻して元気になれば全く問題ないのだ!とはっきり自覚することで意識のベクトルがカチっと切り替わりました。

 

Aさんも理想の自分に近づけるようにずっとがんばってきました。そのため肩が上がり気味で緊張しているエネルギーがピリピリと伝わってきていました(ご本人はまったく無意識なのだそうです)幼いころからの影響も感じられましたので一回のセッションでどこまで変われるだろうかと思いましたが、ヒーリングによってあちこちにあった内側の縛りを解き放し、ゆるゆるダラダラの自分の感覚を味わっていただくと「え~~こ、これがそうなんですか?自分じゃないみたい!」とびっくりしておられました。

しばらくワークを続けていると力を抜いていることの心地よさを感じはじめウトウトし始めました。がんばってきた自分を否定するのではなく、その自分も自分の一部として受け入れる…その自分もこれからも必要な時があります。ONとOFを切り替えるようにして、いつでも本来の自分(ゆるゆるで穏やかでなんの縛りも焦りもないどこまでも広がっていく感覚の状態)に戻ることができることを知ってもらうと、心も体もグンとらくになってきます。。。

Aさんは今回だけでなくご自身の日々のワークとして緩む自分を感じるワークにとりくんでもらうことを宿題とさせていただきました。

セッションが終わったときのAさんは来られた時よりもずっと若々しく時に少女のような笑顔も見られてとても魅力的に感じました^^

 

誰しも「こうありたい」という理想の自分っていますよね^^それを目指してがんばることはいけないことではありません。がんばったらたくさん頑張った自分をほめる!緩ませる!何事もバランスなんですね^^